ADSについて

今回は僕が最近調整に用いている遊戯王オンライン対戦ツール、「ADS」を紹介したいと思います。
正式名称をAuto Dueling System(オート・デュエリング・システム)と言い、その名の通り対戦の際に発生する処理の一通りを全自動でこなしてくれます。
完全無償でここまでの機能を提供してくれるサービスがあるのは本当にありがたいことです。


オンライン対戦ツールと言えば「DO」ことDuel Onlineが有名ですが、こちらは間逆の全手動です。
正確な処理の仕方やカードの裁定を把握していなければ対戦を行う事は難しく、手動処理・チャットによるやり取りが主の人間ベースであるため、コミュニケーションの点でもトラブルが多いのが難点です。
僕も昔はDOを積極利用していましたが、この点にうんざりしてADSに移行しました。


両者のメリット・デメリットを並べてみましょう。
ADSには日本版と海外版の2種類がありそれぞれで微妙に仕様が異なるのですが、今回は僕の使用している海外版についてお話します。
※海外版は元が英語ですが、後述の手順で日本語化できるので、英語が苦手な方でも大丈夫です。

ADS


【メリット】
・カード画像があり、視覚的な対戦が楽しめる。
・処理が全自動。裁定や効果処理が分からずともアプリ側で自動処理してくれる。
・レーティングシステムが導入されており、レーティングの近い人とマッチングされる。
 公式サイトにて戦績やランキングが公開されており、楽しめるポイントが多い。
・アプリ起動時にアップデート通知があり、更新に手間がかからない。
【デメリット】
・稀に間違った処理や致命的なバグが組み込まれており、次回のアップデートまで改善しない。
・1ターンの思考時間が60秒と短い。時間が過ぎるとデュエルロスになる。
・融通が利かない。巻き戻し処理が存在しないため、クリックミスのリスクが生じる。
 デッキサーチ中に墓地の確認が行えなかったり、不自由な面がいくつか見られる。

DO


【メリット】
・裁定に変更があったカードにもその場で臨機応変に対応できる。
・相手側が承諾すれば1ターンの制限時間は無限。
・相手側が承諾すれば巻き戻しが可能なため、友人間の対戦は気軽にこなせる。
・軽い。ロースペックのPCでも問題なく動作する。
【デメリット】
・画像が無いため、非常に殺風景。カード名が似通ったものは見間違える可能性がある。
・処理が全手動。手間かつ間違いや勘違いのリスクがある。
 細かなニュアンスを伝える際にはチャットで入力する必要がある。
・どんな人とでもマッチングする可能性があるため、需要のズレが生じる可能性がある。(レベルやユーザー層など)
・更新が手動。定期的に配布サイトを訪れてカードデータの更新を確認しなければならない。
 更新のタイミングは管理者によるため不定期。


両者互いにメリットを持っているため、自分の要望に適した方をプレイするのが良いかと思います。
僕も友人間でガッツリ調整したい時はDOを使っています。
ADSには巻き戻しが存在しないため、ミスを指摘されたりした際によりよいプレイを取ろうとしても取り返しがつかず、身内間の調整には不向きな気がします。
それ以外の場面、不特定多数とガリガリ対戦したい場合はADSを使います。自動マッチング・自動処理が快適で、マウス1本の手間いらずで対戦できます。
今のところ致命的な欠点に感じているのは時間制限60秒の点ぐらいでしょうか。
ただあまりここを長くし過ぎるとせっかくの快適性が失われるため難しい問題です。