俺とDM

どうして今みたいな状況になってしまったのか。
原因を探る意味合いも兼ねて今に至るまでを考えてみようと思う。


まず俺がDMを初めて手に取ったのは1弾発売直後。
その頃は丁度プレイしてたMTGがすたれてきてて、
友達に「移行しない?」みたいな誘いをうけた。カードゲーム自体に興味が薄れ始めて来ていた俺はそれにすら乗り気ではなく、ゲームをプレイするために必要な枚数40枚、つまら8パックだけ購入してみた。
当時そこそこレートの高かったスパークやボルシャックのような人気カードも出たが魅力を感じることもなく一週間続かなかった。


それから暫く月日が流れ、お世辞にもまともと言えるような生活をしていなかった俺をほっとけなくなったらしくまた勧誘をうけた。
ここで俺の人生の命運が別れた気がする。
この誘いがなかったらこの頃集まってた仲間とバカやりながら高校にさえいかずぐーだらな生活送ってたろうなぁ。
暇だったから本気でDMに嵌まった。
5弾だったな。負けたくない一心で、今までほこり被ってたパソコンを動かして情報を集めた。
で、始めて大会に参加したのは6弾発売の少し前だったと思う。


結果は一回戦負けだった。
実は前日にへもさんにメールでデッキ診断してもらったんだよね(笑
あの頃どこぞの餓鬼かもしれないような俺の相手を真剣にしてくれて本当にうれしかったなぁ(*´∀`*)
丁度この頃サイトを立ち上げた。
DMARENA。ここから始まりだったんだなぁ。


その大会が終わったぐらいに無敵リーグの話を聞いた。
やる気は満々だった。
情報収集、調整なんかも必死に行った。
そのかいあってか入賞することができた。
DM始めて一か月弱でここまでこれたのはすげー自身が付いた。
一気にDM熱が加速したが、反面受験という障害も迫っていて一時手を引かざるをえなかった。


必死で勉強したため無事第一志望の高校に受かる事ができた。
だがすぐに復帰した訳ではなく、再びカードゲームに対して消極的になっている自分がいた。
きっかけはまたもや友人の誘い。俺からは何もやってないな(笑


で、久々に出てみた大会はまたしても一回戦負け。
当時9弾が発売したばかりで流行していた除去コンにぼこぼこにされた。
その相手がSlashだったんだけど覚えてるのかな(笑
そんなデッキもあるんだーって事で、またパソコンを始めるようになった。
必死こいて情報集めてデッキ組んで、回して。
んでまた一か月後にSCB鈴鹿
入賞することはできたが満足はしなかった。
この頃から向上心が芽生え始めたかな。
加えて欲張りにもなった。


大会終了後は多くの人と出会う事となった。
今DMをやめてしまっている奴が大半だけど、カードを通じていろんな人と知り合う事の楽しさを覚えた。
それがもっとも感じられたのはその少し後に開催されたELかな。
関東や関西の人と関わる機会が増えて非常に充実した日々を過ごす事ができた。


だが本来の大会の方は一回戦負け。
当時大流行していたイニシエートを最大限にめたったアクアン黒を使用し、ボルバルと当たってバーストショットを踏み敗北。
甘かった。
調子に乗ってる面があった。
デッキも前日になって組んだ即席であったし、大会三日前なのにねたのバロムとか回してた。
悔やんだね。一年後にしか回ってこない挽回のチャンス。
過ごして来た時間。全てを。
負ける事の空しさを悟った。
負けたくない。


ここからだ。
DMを楽しめなくなったのは。
手元にあった一切のネタデッキを叩きつけて整理用の箱の中にほうり込んだ。
覚悟のあらわしだったのかな。


気付くのが、遅すぎた。
幕は、とっくに降りていた。
今年の黒夏やバジュラズソウルの登場は、再警告に過ぎない。


修羅を追い求めた先には何があるのだろう。
見えてもいないくせに、追い続けるから、疲れるんだ。
いらつくんだ、苦しむんだ。
気付くのが遅すぎた。
何もないという事に。