ICEくんの日記見て思った事

■月奈落
まず月と奈落は比べるものじゃない。
役割が違いすぎるし比較対象として適切ではない。
いや、これは言ってても仕方ないか。


比べるとするのであれば、やはり魔法かそうでないか。
月はサモプリのコストになる。奈落はならない。
これだけで天地の差がある。
猫の構築で1番気にかけるのはモンの採択でも枚数でもなく魔法の比率。
多すぎず少なすぎず、サイドとの調和を考慮しながら組み立てていく。
それを行う上で月は大変重宝する。いいカード。


そういった面で見れば奈落は特にデッキとシナジーしない環境を見ただけのメタカード。
一応除去による相手モン排除⇒ベルンのハンデスによるアドバンテージ発生の可能性、もしくはキルへの布石
除外⇒相手の貪欲への支障、存在そのもののプレッシャー、仕掛けに対する抑制


と、いくらか理由付けはできるけど正直後付け感が否めないし、
結局現環境における「召喚権の重要性」を如実に表す一枚という印象。
月は偵察を増やしたり番兵を再利用したりでデッキの動きに馴染み、キルにも絡みやすい。
前述した魔法という観点で見ても。




■パンサーとコアラ
両者の違いは
・死デッキの媒介となるか
・コピー効果の有無(フォートレス含む)
・壁としての信憑性
・バーン要素
の4点。


死デッキの媒介の点はICEくんも言ってるように多いに越したことはない。
パンサーが入っている、という事実だけで猫からのサーチからも発動機会が訪れるため、実質媒体が3枚増える。
さすがにこの事実は無視できない。


コピー効果。
パンサーがいるからこそ取れるプレイングというのも実に多い。
メジャーなところで言えばダムド裁きだし、ライラサモプリも当然視野。
よくあるところで言えば、相手のサモプリからの仕掛けに対し、
自分伏せに月、手札に猫orサモプリ魔法orパンサーがあれば猫まで通すことで返しで詰みの芽が見えてくる(相手がベルンベル言ってきたり蘇生持ちの可能性を考えるとリスキーであるとも言えるが「できる」事が大切)。
また、フォートレス召喚機会の有無も両者を分かつ重要なポイント。


壁としての信憑性。
この点で言えばパンサーはほぼ0点。
500などと言う数字が信頼に足る訳がない。
ただし、墓守が横行し、ボンバーの存在ゆえ僅か数百の反射ダメージが死に結び付く今の環境では、
比較的裏が並びやすく安易に叩かれることが少ないため、
自身からの視点でとらえた壁としての信憑性はほぼ0点でも、
全体的な事項を考慮すれば数値的な点は些細な問題である、というのが僕の結論。
まぁBFのように積極的なアタックを行ってくるデッキもある訳だから、
一概には言い切れないけども、これだけ猫一辺倒の環境であればわざわざその手のデッキを判断材料にするのも気が引ける。


バーン効果。
「猫における」コアラの最大のメリットはここにあると思う。
コアラのバーン効果で期待できるダメージ量はハリケーンでも絡まない限りせいぜい1200。
この1200は猫のキルパターンを考える上で非常に重要な数字であるから評価は高い。
アーカナイトボンバーの6800だとかブリュボンバーの7500だとかその辺の計算に大きく影響するから。
ただし所詮バーンはバーン、それ以上でも以下でもなく。
当然場に関与することはない。


・まとめ
両者のメリットデメリットは割と均衡しているように思う。
所詮ピン刺しされどデッキの一部。
コアラッコ同様引いてしまった際の事を考えるのはいささか後ろ向きではあるが、
やはりデッキを形成する一枚のカードであるなら単なるサーチ先との味方はお粗末だしすべきでない。
常々の調整の中から解答を考慮していく必要があると思う。


個人的な考えを言うと、前述したように墓守が環境を席巻する今、
反転後の1100を1200に狙われるのが気掛かり。
月でのカウンターも充分に考えられるが、月1枚をバーンカードに変換してしまうのは躊躇いを感じる。
無論ダメージ量次第では悪くないように思うが、結局猫サモプリ無しで8000を取る絵が見えないので、
全てのバーンが勝因に結び付くとも考えづらい……が、櫃サーチの間の攻防をダメージを重ねながら高い守備力でそれを維持できるのは悪くないかもしれない。


結局どちらも一長一短で簡単な正否など付けようがない。
ただこれだと長々書いた上に逃げになってしまうので、
「機会」の多さでパンサーが勝ると僕は思う。
「それ」を後押しするのがよく言われる死デッキ、という訳。




■確率論
僕はこれは全く考えない。
意識したところで確率は確率だし不確定的な数字なんて信頼できない。
仮に初手率十数パーセントの嵐を考えるに際し、10回に1回の出来事と割り切ってガバ伏せした結果嵐喰らって「初手率が〜」とか言い出そうものなら頭がどうかしてると思う。
くる時はくるしこない時はこない。
そんなちんけな数字に期待を寄せるより与えられたハンドとにらめっこして、
そのリスクを侵す事に対するメリットとデメリットを比較した上での最善手の模索の方が何倍も有意義だと思う。