ミラーを勝ち抜くために

俺は猫のミラーにおいて相当な自信を持ってる。
今期のCSから選考会までの対猫戦の結果をまとめると……


近畿CS
3回戦@墓守猫 ○
4回戦@墓守猫 ×(セイズくん)
5回戦@墓守猫 ○(ICEくん)
6回戦@墓守猫 ○(ぼけなすさん)
7回戦@墓守猫 ○(セイズくん)
8回戦@トマト猫 ×(ayaKashiさん)
神奈川選手権
1回戦@墓守猫 ○
4回戦@墓守猫 ○(えびせんくん)
5回戦@軸無し猫 ○(やすさん)
6回戦@墓守猫 ○(ナイフ)
7回戦@墓守猫 ○(うどん)
8回戦@墓守猫 ×(ICEくん)
東海CS
1回戦@墓守猫 ○
3回戦@墓守猫 ×(はらおうんさん)
6回戦@トマト猫 ×(ダット)
7回戦@墓守猫 ○
横浜CS
2回戦@墓守猫 ○(ICEくん)
4回戦@軸無し猫 ○(ひまさん)
5回戦@墓守猫 ○(バネブー)
6回戦@墓守猫 ○(うどん)
7回戦@墓守猫 ○(ダッカー)
西日本選考会
2回戦@墓守猫 ○
3回戦@墓守罠猫 ○(セイズくん)
4回戦@墓守猫 ○(かっしー)
5回戦@墓守猫 ○(オッカムくん)
7回戦@墓守猫 ○(TUさん)


21−5の勝率80.8%。
最初の方でやってたトラゴエディアとサイド魔デッキがジャンク過ぎて勝率を落とす大きな要因になった。


《トラゴエディア》
寒波下でワンキルを抑止できるのはこの一枚しかないと信じて疑わなかった。
実際はベルンハンデスで屑と化す事が多くまるで活躍が望めない。
初期のトマト型においてはトマトの特攻から死霊⇒トラゴ展開で場のモン戦闘破壊⇒ハンデスと強力な流れを生み出す事が可能だったのも、
墓守の流行から裏の並ぶ環境に移り変わるにつれ強いシチュエーションが激減。
増えた墓守をどついたところで仕方がないし、返しにアーカナイトに駆逐される事多々。
2本目以降のビート勝負での活躍を期待&あわよくば魔デッキの媒体としてサイドにしのばすも、
状況を選びすぎる上に、後攻だと手札枚数の保持が難しいため腐りやすく、
先行で基本受け身となるこれを積極搭載するのはおかしい等、
何かしら問題が多く廃案。
神奈川の時の唯一の失敗サイドもこれだった。


《魔のデッキ破壊ウイルス》
折角揃ってもその威力は相手依存だし、揃わなきゃ媒体も魔デッキも事故要素。
またメインだろうがサイドだろうが大きなスペースを要するため実用的とは考えづらく、
特に何かしら猫とのシナジーがある訳ではない(強いて言えばカタストル)ので、
現実的な戦略だとは言い難い。




さてまぁ、個人的なまとめはこのくらいでいいとして。


ミラーを制すために。
正直勝率8割も微妙な数字だけど、引きゲーやらコピー構築がどうこうと愚かな事をぬかす輩を黙らせるには十分な数字だと思うからこのまま話を進める。


まず最初に行うのはキルパターンの熟知。
どんなデッキも勝ち筋を確立させて構築していくのが普通だけど、
これだけネット上にレシピが蔓延してるとよく知りもしない状態で使ってるにわかが未だに多い。


ボンバー+ボンバー+射出=8000
ゴヨウ+ボンバー=8000
ダムド+ボンバー=8200
ミストウォーム+ボンバー=8300


あたりは当然の事、それらを分割した効率の良い打点の稼ぎ方、つまりは、


偵察+偵察+ベルン+ベルン=8400
番兵+ベルン+ボンバー=8000
番兵+ベルン+ゴヨウ=8000


だとか、この辺のゴーズを保険に入れた「確定優位」の成立他、


ブリュ+ボンバー=7500
カタス+ボンバー=7200
アーカナイト(C1)+ボンバー=6800
アーカナイト(C0)+ボンバー=5800


のキル及第点の打点はしっかり理解しておかないと、
その都度その都度考えていたのでは時間がかかるし、
何より「試合の組立て」ができない。
例えば…


A)
ブリュボンバーのの7500であれば他にコアラッコ1枚裏で生きてれば、
ラッコアタック+発射で足りない500を補える。


B)
ダストや死デッキで相手のハンド見て、洗脳確認したら、
サモプリで仕掛けて相手の奈落だの月を誘発。
返しの洗脳を月でいなして自ターンでサモプリから猫ベルン2体出して手札からラッコorライコウ足してカタスボンバーで7200。手札にベルン引いてればサーチをラッコライコウパンサーに。


C)
ライコウ反転モン破壊、ブラパン召喚アタック。
残り6800でアーカナイト(C1)ボンバー圏内。
これを知ってれば偵察の1200打点も重みを増す。




また、この辺の計算式は当然ながら相手も同じ。
「許容範囲」と「失ってはならない」数値のなんたるかを判断するにはこのあたりの知識は当然必要。


これに関連して、たまに「最近の裏は偵察濃厚だから叩かれづらい。それを意識して云々」って理論を見かけるけど、
正直とんだお門違いだ。ありえない。


計算式をしっかり把握できてればどのくらいが致死量になりうるのかはわかる訳で、
仮にこちら先行偵察セットエンドで、相手裏守備セットエンドなら、
返しの偵察反転アタックは定石ともいえるぐらいの常識手。
まずアドを失うようなことはないしむしろ見せかけのブラフを打ち崩すチャンス。
猫の防御ラインは1900〜2000の墓守軍団を筆頭にそこからサモプリラッコの1600、
次点はもはやクリッターの600(ダムドやシンクロもあるが当然考慮するに値しない)。
偵察はおろか番兵やブラパンでも抜ける数値。
墓守のデッキ内の割合は4〜6。初手で置かれる割合などたかが知れている上に、
仮に偵察で偵察を叩いた場合の反射ダメージは800。
最序盤の攻防を想定したとして残りライフは7200。
自分相手共に場に墓守が2体ずつ並んでいる状況だが、
このアタックが敗因に結びつくパターンは1つ。
相手が魔法罠除去及び猫orサモプリに加え月の書を有していた場合。
これだと魔法罠除去発動⇒月の書⇒偵察増殖or番兵でバウンス⇒猫からのアーカナイトボンバーで即死コース。
これが裏を叩いた「デメリット」となる訳だが、果たしてその他全てを破壊する見込みのあるこのアタックを切り捨てて硬直を望む「メリット」はどのくらいのものなのか。
冷静に一つ一つの可能性を検討していけば答えなんて見えてそうなものだけど。
手元に今墓守猫が存在するなら何度か6枚のカードを引いてみることをオススメする。
そこから組み立てられるゲーム展開でおおよその答えあわせができると思う。