新環境雑感

◆ライトロード
ライロ一強を叫ばれ続けられていた少し前に比べれば若干その色は薄れたのかもしれません。
援軍もエイリンも確かに強力な1枚であるのに変わりはないのですが、
結局ライトロードというデッキそのものが基盤の安定しない不確定要素の塊のようなデッキですので、
前環境の猫のような圧倒的な力を誇示する事は難しいように思えます。
また、デッキの性質上山札をめくり続ける訳すが、それは公開情報を与え続ける事だとも言え、
メインに入っているか怪しいカード(クロウ・ソーサラー・ゴーズetc)なんかはここらで判断されてしまう事が多く、
他にも各カードの総数や取ってきたアクション、目配りなんかに注目していくと手札や伏せにある程度の目星をつけられてしまう事も十分にありえます。
そうでなくとも2本目以降こうしてデッキを公開していく効果がメタカードをうっかり相手に見せてしまい警戒されてしまう事なんかも考えられますので、
墓地を肥やす効果はデッキを動かしていく上で半ば強制的に迫られている事ですから、
メリットというよりデメリットだと捉えるのが妥当でしょう。
さらにこのデッキ上の性質は構築面にも関与しており、
他のデッキと比べて明らかに「多め」であるモンスター枚数の維持を求められているため、
メイン・サイド共々大きな制約が存在し構築の難航化にも繋がっています。
肝心の援軍が19日のEXP発売待ちと言う事で、大会での使用がままならない現状、
幕開けである神戸CS・横浜CSでどのくらいの結果を残していけるかが大変気になります。


◆アンデット
馬頭鬼の緩和が異次元からの埋葬の対象選択に馬頭鬼・馬頭鬼・キャリアのごく自然でなおかつ強力なパターンを生み、
ここに来て第一メタへの復帰を成す結果に。
ただ全盛期のシンクロアンデとの決定的な違いがそのまま致命的な欠点に繋がっており、
今後はいかにこの問題を解消していくかがアンデを使う上でのポイントになると考えられます。
また、ライロ・シンクロアンデが増加するとなれば同様に浮上するのが軸となる種族を同じくした光アンデの存在。
しかしながらこちらは全盛期に存在しなかった墓地BFの存在が大変気がかりで、
最近の墓地BFは除去にゴッドバードアタックを採用するケースが多く軸となる永続罠を維持するのが困難である事から、
こちらの方はデッキの完成系を見ていくよりも環境の動き次第といった言ったところ。
しかしながら高い安定感を誇りなおかつライロ・シンクロアンデ両者と渡り合える墓地BFが環境から払拭される姿は想像しづらく、
ライロ側が光の召集を採用しだすとオネスト絡みで打点負けする事も十分に考えられるため今現在で言えばあまり良い立ち位置にいるとは言えません。
神の宣告の制限が大きく影響している事は言わずもがな。