強欲で謙虚な壺と特殊召喚の関係

先日店舗代表決定戦に参加してきたとの記事を書きましたが、実はその大会でミスジャッジがありました。
twitterskypeで話題に上げたところ、間違って認識している方も多かったので一度整理しておきたいと思います。
事実そのジャッジだけでなく、対戦相手、その隣で対戦していた二人のプレイヤーさえも間違った主張をしていました。
召喚無効系のカードが特に多い今の環境ではこうした事態はよく発生するものと思われますので、しっかり覚えておきましょう。

先日のミスジャッジ

TG − ワンダー・マジシャンのシンクロ召喚を神の警告で無効に。
処理後に発動した強欲で謙虚な壺を発動できないと指摘したところ「可能である」との裁定。


非常に難しい部分なので特化した知識を持っていないと判断が付かないのは仕方ない事かなと思います。
公認店とはいえ遊戯王は扱うカードゲームの内の一種でしかないので難しいところです。


さて、シンクロ召喚サイバー・ドラゴンのようなチェーンブロックを作らない「特殊召喚行為」を無効にされた場合ですが、これには強欲で謙虚な壺は発動できない裁定が下されています。
死者蘇生や創造の代行者 ヴィーナスの特殊召喚効果を無効にされた場合は発動可能です。
ただしそれは「発動自体が無効にされていること」が条件で、具体的にはマジック・ジャマーや天罰、神の警告のようなカードがそれに該当します。
リビングデッドの呼び声に対するサイクロンや、ヴィーナスの効果に対するスキルドレインのような「発動そのものは有効であるが、その後の処理で無効」になったケースでは強欲で謙虚な壺を発動できません。


例を挙げながらまとめます。


Case1
代行者を除外してマスター・ヒュペリオン特殊召喚⇒神の警告⇒壺発動不可
特殊召喚行為を行おうとした事実が残るため発動不可
・分かりづらいかもしれませんが、エルフの剣士通常召喚⇒神の警告⇒ルイーズ通常召喚 ができないのと同様、「無効にはされたが召喚を行おうとした事実は残る」ためです。通常召喚を例にすると分かりやすいです。


Case2
死者蘇生を発動、対象はマスター・ヒュペリオン⇒神の警告⇒壺発動可
・発動時点では魔法カードの発動としてしか認識されないため、発動そのものが無効にされれば「特殊召喚しようとした事実」は残りません。


Case3
死者蘇生を発動、対象はマスター・ヒュペリオン⇒D.D.クロウを発動、対象マスター・ヒュペリオン⇒壺発動不可
・発動は成立しているため「特殊召喚しようとした事実」が残ります。


大きく分類して以上3つになるはずです。
ルールはある程度の規則性を頭に入れながら覚えていくのが一番です。
カード毎の例外処理が多いのが遊戯王の難点ですが、基礎がおぼわらないと「何が例外か」が分からなくなってしまうので、明示化できるものに関しては一つ一つ的確な知識を付けておく事が大切です。