秋葉原CS使用デッキについて

リストに関してはこちらを
http://d.hatena.ne.jp/jspeed/20101228#1293528362


基本は以前投稿した六武衆の紹介の中で書いた理論や見解を忠実にリスト化したものになっています。
ただ感覚的に寄ってしまっている部分が多く、実際の調整で細部を煮詰めれなかったのが敗因ですね。
思ったよりも《サイファー・スカウター》の採用率が高かったのも想定外でした。
この辺りは積極的に公認大会に参加するなどして流行り具合を確かめる必要があったかもしれません。
自身でそれが敵わなくとも身内間の情報共有でそれを確かめる事ぐらいはできたはずです。
今回のサイドデッキは20点ぐらいでした。サイドデッキのカードでゲームに勝利したのは全18デュエル中たったの1度きりです。

メインデッキ

《魂を削る死霊》
メインに《神の警告》が3枚積まれている関係で相手フィールド上が空になりやすく、ミラーマッチにおいても壁役として機能する点を評価して採用しました。
当日は3回ドローして2回ハンデスを決めているので働きはまずまずいったところ。
ただ必須と言う訳でもないので代わりに何か入れたいなら真っ先に外す場所であるのも確かです。


メタモルポット
5枚もドローすれば門結束にも辿りつきやすいですし、それらを引けた試合の勝率は引けなかった時のそれと比べて段違いなので多少の無理をしてでも通しに行くべきカードです。
また、六武衆は一度の仕掛けに失敗した後の脆さが非常に際立つので、カード1枚でのリカバリーを図れるの魅力的な点。
しかしながら今大会では一度もドローしなかったので絶対に必要かと言われると怪しいです。


《成金ゴブリン》
相手の1000ライフゲインが敗因に結び付いた事が今までに一度もなく、そうなってくるとデッキが37枚で組めるならば組むだろうと言う事で採用。
現状は固定枠でもあり、よっぽどの事が無い限り外すつもりはありません。
魔法を多めに採用する事で《ナチュル・ランドオルス》による制圧が行いやすいのもポイントです。


《王宮の弾圧》
刺さらないデッキの方が珍しいぐらいで、非常に環境に合っているカードなのでメイン採用しました。
《真六武衆−シエン》による抑え込みに向かう際の明確な動機になり得るのが好印象です。
六武衆は罠寄りの側面も持っているので自分の展開の邪魔になる事を考慮した上でも採用する価値はあります。
いざとなれば《ハリケーン》や《サイクロン》で処理してしまう事も可能です。

エクストラデッキ

レベル8を徹底的に削りました。
《パペット・プラント》で相手の《ゴヨウ・ガーディアン》を奪い、手札に《六武衆の影武者》がある時程度しか出す場面が無く、《諸刃の活人剣術》があればもう少し使う場面も多いと思うのですが、今回のメインデッキには1枚も採用していないので《スクラップ・ドラゴン》1枚に抑えました。
後は特に変わった点は無いと思います。
ただ当日凄く後悔したので《マジカル・アンドロイド》は積んでおいた方がいいかもしれません。
その際は《TG ハイパー・ライブラリアン》あたりを外すのがいいかと思います。

サイドデッキ

《パペット・プラント》
六武衆同士の対決でマッチの勝利を目指そうとすれば、通常一度は後攻を覚悟しなければなりません。
そうなると相手の《真六武衆−シエン》を擁立したガバ伏せや《六武の門》からの大量展開に立ち向かう手段が何としてでも必要になってきますし、それを最も効率的に突破できるのはやはり《パペット・プラント》になるのではないのかな、と言うのが僕の考えでした。
ただ前述したように思ったよりも《サイファー・スカウター》が流行していて《パペット・プラント》は浮いてしまう事が多々あり、この選択は調整不足の表れかなと感じます。
正直メタ読みにはかなり自信があったので負けた後は凄く後悔しました。
3枚の《六武衆の影武者》、それをサーチできる3枚の《紫炎の狼煙》と1枚の《増援》、そしてサイドデッキから投入する《聖なるバリア−ミラーフォース−》と《次元幽閉》。
対応手段も豊富に取りそろえていたつもりでしたが、全然だめですね。結果が全てです。



ドッペルゲンガー
これは今回唯一正解と呼べるサイドカードでした。
ドッペルを使い始めてちょうど1年ぐらいになりましたけど、効率の良い当て方も段々と分ってきて、最近はこれが決定打になる試合が非常に多いです。
一応《ドッペルゲンガー》が強いとされる時期があって、単に伏せが多いだけなら《邪神の大災害》や《王宮のお触れ》なんかの方が効率的な事もありますが、《神の宣告》に《盗賊の七つ道具》、《神の警告》といったカウンター罠が流行している今の環境であれば《ドッペルゲンガー》は凄く活きてきます。


《ブラック・ホール》
最後までメインで採用するかどうかを悩んでいたのですが、結局はサイドに回す事に決めました。
じゃんけんに勝利した場合は先立った展開を行う事が多いので、極論二分の一で腐りますし、これが有効とされる展開を行ってくれるかどうかも相手によるところが大きいので活きてくる確率はもっと落ちてきます。
逆に後攻時だと六武衆同士の大量展開や旋風BFの鳥獣+《ゴッドバードアタック》、デブリダンディの《フォーミュラ・シンクロン》の構えを突破するのに大変役立ちますから、後攻が確定している状況での投入を行えるようにサイドに備えておくのが有効だと思います。


《群雄割拠》
環境当初は絶大な信頼を置いていたこのカードも、最近では強く意識されるようになり、どんどん微妙な位置付けになってきました。
今回も《サイファー・スカウター》の無双を手助けする結果に繋がってしまったり、《サイクロン》されたり《神の宣告》されたりで散々です。正直全く信用できません。
このスロットは対デブリならびにカエル帝のような変則的なデッキに対するメタ枠として使用しているのですが、次回に向けて何か他の有効手段を探る必要がありますね。
今一つだけ代替案があるので、今はそれを試す方向で進めています。
1月のISDCSにおいて結果を出す事で証明できれば最高ですね。


《連鎖除外》
今回何度も何度もサイドインした割にはドローしたのはたったの一度きりで、除外したのも《カードガンナー》と非常に地味、未だに通用するかどうかは疑問が残るところなのですが、勝ち手段を根こそぎ奪えるというのはとても魅力的ですよね。
ただアイスくんが最近提唱している実はそんなに有効じゃないんじゃないかっていう結論に若干頷けてしまうのが実際のところです。
実際僕がデブリダンディを使用した時もこれでゲームが決定づいた事など一つもありませんでしたし、発動条件が限られている上に展開された脅威には無力、ここは今一度考えなおす必要があるんじゃないかなぁと感じています。
《群雄割拠》も今一つで《連鎖除外》さえも。ここにきてデブリに対する解答が崩れ始めた感じです。
実際構想の段階では負ける可能性など微塵もないぐらいに考えていたので、今回の4−2というシングル成績もその不安に拍車をかけています。
少なからず3枚3枚のような安直な解答ではなくもう少しメタの範囲を散らしていくつかの解答を用意しておくべきだと思います。


次元幽閉》/《聖なるバリア−ミラーフォース−
逆にこれはもう1枚足して合計4枚にしておくべきでした。
ここ最近のCSの影響を受けて旋風BFが増えてくるのは予想通りで、それゆえに《次元幽閉》の搭載も行っていったのですが、それ以上に《サイファー・スカウター》の数も多かったので同系のサイド後に備えてもこれは3枚で良かったと感じました。

搭載しなかったカード

《六武衆の露払い》/《真六武衆−ミズホ》
単体で機能が望めないステータスである点が最も重要視した点ですね。
《紫炎の狼煙》で持ってくるなら《六武衆の影武者》絡めてシンクロした方がマシだと考えていますし、欲しいと思った事は一度もないです。
《魂を削る死霊》や《マシュマロン》が割れないのでは、という声もありますが、《六武衆の影武者》があればシンクロを使って打開が可能ですし、《魂を削る死霊》だけではゲームに勝つ事はできないので《六武衆の影武者》を引くまで場を固めて優勢を維持すれば良いだけの話です。


《諸刃の活人剣術》
持っていなかったっていうつまらない理由もあるんですけど、それは必要と感じなかったから集めなかったというだけの話でした。
確かに単体でアドバンテージを発生させる事ができるのは非常に魅力的で、六武衆特有の息切れを防止できる上に、実際それが勝ち筋になるのも大きなポイントではあります。
ですが、先行時以外はセットのタイミングが難しく、攻めにワンテンポ置く必要性が出てきてしまうのが今一つ好きになれませんでした。
後攻時の弱さは一つのネックで、前日調整の段階でもそれが敗因になる事がほとんどでしたから、先行時の過剰な有利を作り上げるよりは後攻時にフォローの利く何かを刺したいなと言うのが僕なりの見解です。

終わりに

六武衆は未だに完璧なリストが出ていないと思います。
門結束と言う安易な勝ち筋が調整に慢心を生んでしまって、細かい部分が煮詰め切れていないという印象を持ちました。
もしかしたらこのまま完成形を見ないままに制限改定で終わりを見てしまうかもしれません。
次のISDまでの一週間で、少なからず自分には納得のいく構築を見つけていければと思います。