今更新制限考察

ボチボチ月も変わるしって事で…


■新禁止
《レスキューキャット》
2008年アムホ猫、2009年墓守猫・猫剣闘獣、2010年植物猫でまさかの3年連続代表。
シンクロモンスターって言うのは本来2体以上のモンスターを消費して1体を特殊召喚するアドバンテージの損失を前提に、効果が強めにデザインされている訳だけど、
このレスキューキャットを始めとした何枚かのカードはその損失を行うことなく、エアベルンを絡めたプラスないしは±0に変換できる。
猫の場合はデッキの中から2体をサーチできる性質上選択肢が広く持てるため受けが物凄く広い。
単一での性能の高さが危険視されてようやく禁止行き。
好きなカードだったけど流石にこればかりは仕方がないね。多分一生帰ってくる事は無い。


《イレカエル》
カエル帝よりもヨーロッパ選手権・世界大会を制したカエルドライバーの影響が大きいと思われる。
帝みたいなビートデッキはむしろコナミは推奨する傾向が強く、カエル帝を嫌っての制限であれば葵あたりが順当。
同じく一つの傾向として1KILLデッキ、特に先行ぶん回し型には強い規制が入るようになっているので、
マスドラ型の軸になりえたこのカードの規制は想像の範疇。
ただ大方の制限行き予想を覆しての禁止設定にはコナミの強い意志が感じられる。


《大嵐》
これだけはいかん!!これだけは…w
カード1枚でゲームの性質を変えてしまう非常に影響力の大きな1枚。
とある身内はこのカードの禁止に憤慨し、激昂のあまりヘッドフォンを床にたたきつけて真っ二つにしましたo(^-^)o
伏せに対する緊張感がなくなったなぁ。先行ガバ伏せがノーリスクで行えるっていうのは考えもの。
スタロの読み合いも無くなっちゃったし、ローリスクでアドバンテージを取りに行けるカードに規制をかける方針が徹底されてきてる気がする(弾圧に然り)。
ここだけは納得できない。半年後にはきちんとあるべき場所に戻ってくるように願ってます〃笑


《洗脳−ブレインコントロール
これもちょっとよくわかんないんですよね。
もう随分と長いこと遊戯王続けてきてますけど、洗脳で負けた!って事一度も無くて、
3枚でなければ全然残しててもいいカードだと思うんですよね。
心変わりも強奪も洗脳も消えていよいよコントロール奪取系のカードは精神操作の1枚のみ。
この手のカードも規制対象になりがちですけど、正直何が問題なのかよくわかりません。




■新制限
《氷結界の龍 トリシューラ》
新制限でしばらく対戦を重ねてみましたけど、この制限は当たりですね〜。
1枚ってものすごくきつい。
今まではトリシューラに奈落を打ちこむのは凄く気が引けたけど、その除外が後の牽制にも繋がるとなればあまり気にならなくなってきた。
最近流行りのデブリ系のデッキには貪欲が積まれている事も多いしこの制限は非常に有効。
流通的な問題も解消できそうで凄くいいと思います〃笑


《ブラック・ホール》
久方ぶりにトーナメントシーンに返り咲いた全体除去。
大嵐と合わせて「コンボ!」なんて叫んでた小学生時代が懐かしい…w
このカードの影響は蘇生と並んで今回の制限の中で一番大きい。
何より本当に久しぶりの解除だから慣れない。
ここ最近新制限で遊戯王して「ブラホで返された!」って人多いんじゃないかな?
特に僕なんかは最近墓地BFを使ってるから、グレファー・アームズ辺りを並べた場にこいつを打たれると悶絶する。w
それに大嵐規制でこれ解除って冷静に考えると全然一貫性が無い。
避難する訳じゃないけどその辺の説明は欲しい気がする。
何にせよまずは慣れていくことが大事。環境始まってしばらくは「ここでブラホを打たれたら…」っていうのを年t脳に置いて動いていくのがベター。


《死者蘇生》
遊戯王の魔法の代名詞!
これお手軽にシンクロモンスター蘇生できるんですよねぇ。何よりもそこが1番強い!
ダークエンドやゴヨウなんかはマジでやばい。ゲーム終わりかねない。
使ってみて思ったんだけど、ノーコスト蘇生っていうのはやっぱり強力だね〜。
環境のスピードも落ちてきたし、こうなってくるとリビングあたりのカードも中々使い勝手がいいように思えてくる。
蘇生チェーンリビングが熱い!
サイクロン準制限だし言い過ぎか…w
その辺のカードの妨害を受け付けないのも蘇生の利点の一つだよね。


《黒い旋風》
ようやくあるべき所に落ち着いた!
カードパワーやばいからね〜。禁止まではやり過ぎにしてももうここからは動かないで欲しい。
個人的な希望で言えばシュラを制限にしてくれればちょうど良かったんだけど、もうしばらく旋風人気は続きそうだね。
ただ他のカードが生きてる分尚更引いた時の強さが際立った。
この前の近畿は3試合とも初手近くで旋風を張られた訳だけど、チート臭い強さだった。まさに黒い旋風!
出しときゃ勝てるみたいな面もあったし、これで少しは落ち着くんじゃないかな。
上手いプレイヤーが報われるイメージ。


《インフェルニティガン》
案外これだけかぁって思ったけど、むちゃくちゃ厳しいね正直w
ガンはシンクロの連打もそうだけど手札の処理を行える効果が非常に優秀で、
仕掛けのスピードを速めてくれるし、魔法ゆえにセットが可能で初手で場に伏せておけばカエル帝の葵ハンデスもかわせる。
カエル帝が流行ってからはガンはとりあえず伏せておくのが安定だった。手札に持っておくとハンデスの的になるし、
伏せておくことで回避は勿論的外れな1枚を落としてくれる事もよくある。
そういう都合もあった分この制限は無茶苦茶痛いね。デーモン制限の方が万倍ましだった。
一応今の段階でもそれなりのレベルのインフェルニティは組めると思うけど、なんにせよスピードは落ちたしトップで止まることも増えた。
サイクロン2枚もその厳しさに拍車をかけているし、難しいね。
コナミテーマデッキに甘い傾向があったから準ぐらいに抑えてくるんじゃないかって言う淡い期待もあったけど、そんなものは砕け散ったw


《王宮の弾圧》
これはテストプレイしてるなぁっていうのが感じ取れた1枚。
弾圧1枚で終わる試合も多いからね。そういうゲームを減らす意味合いでは非常にいい。◎。
サイクロンも2枚になったし、ここでもまた旋風の勢いを一つ殺せていると思う。いい制限。




■新準制限
《カオス・ソーサラー
よくこの辺りをウロウロする微妙な1枚。
2枚って言うのは物凄く微妙な枚数で、初手率もさほど高くなく、
ステータス的に黄金櫃やタイムカプセルのようなサーチを使用しなければサーチは不可能で、
それなりに強力ではあるもののわざわざその辺のリスクのあるカードを使用してまでサーチする価値は無く、デッキの核にする事もままならない。
使用用途は光闇を程よく使っているデッキの返しの強化ってところですけど、現状だとその手のデッキはライトロードぐらいしかなく、
ネクロガードナーやトラゴエディアのような有力な闇属性を失いつつある今の状態ではこれを使って行くのも難しい現状。
ただ緩和・解除は積極的に行って行くべきって言うのが持論なので、この辺りのカードはどんどん規制を緩めて欲しいと思います。


《スナイプ・ストーカー》
僕が遊戯王で1番嫌いなカードです!
大会で手札6枚捨てて破壊できなかった事があって、それ以降使わないようにしていたらどうしても洗脳でこれを奪わないといけない場面に出くわし、
手札3枚全部捨てて全部不発でダムドに殺されてショックのあまりドロップww
破壊できるかもしれない、とか意味がわからないwww


そんな私恨はさて置いて、構築的な事で言えば魔轟神でワンチャンス。
上手く場を崩しながら場の展開を狙って行けます。
サイドから閃光ミラーや弾圧を意識しながら…っていうのがいいんじゃないかと思います。


《サイクロン》
ブラック・ホール、死者蘇生に続く環境に大きな影響を与える3枚目のカード。
エンドサイクの発生率及び永続・装備魔法罠が非常に使いづらくなりました。
大嵐が無くなった今環境ですが、シンクロを行える罠はこのカードの2枚目の存在でスターダスト・ドラゴンの必要性は引き続き高いと言えると思います。
特に弾圧を擁する状況であればより一層。


おジャマトリオ
この緩和で上がる第一声は勿論バーンの再興!
あんまり知ってる人いないんですけど、僕大のバーン好きなんですよねo(^-^)o
多分ワンキルの次ぐらいに好きです。
一昔デッキだけ持っててたまに遊戯する時は大体バーン使ってました。
最近強欲謙虚も出たのでこのカードを手札に持つことはさほど難しくないように思えますが、
いかんせんその一昔と事情が違うのがシンクロの存在。
トリオのレベルも2と非常に使い勝手がよく、レベル1チューナーなら5・7、レベル2チューナーなら4・6・8となんでもござれ。
その上スクラップドラゴンなんてものもある手前B地区やバインドのような軸となるロックカードは突破されやすく、
そうなると方向性としてはチェーンバーンに絞られる訳なんですけど、実際試してみると意外とダメージ効率上がらなくて中々ダメージ入らないんですよね。
一回ディメンションウォールかシリンダー入れば楽なんですけど、それでも上手くいかない場合があり引きに左右されやすく安定しません。
また、BF絡みには相性最悪のゴッドバードアタックがあり、エンドにこれを合わされるとチェーンの絶対値が減り非常にやりづらい。
結局これ1枚とシリンダーの変化だけじゃ上手くいかないなぁっていうのが実際のところです。


《魔法の筒》
これでやりたい事って言えばやっぱシロッコ集約のカウンター!
めっちゃ気持ちいいと思うんですけど、ゴドバある手前上手くいきませんよね。。
やっぱりそうなってくると主な用途はバーンでの使用って事になってくるんでしょうけど、
バーンはトリオのおジャマの項で述べたように中々厳しい立ち位置にあるんです。
使用率低いしとりあえずの緩和ってところかな?このままいけば来期は3枚までありうる。
そうなればもう少し事情は変わってきそう。




■解除
サイバー・ドラゴン
解除6種の中でもこれが最も影響力が高い。
通常の戦力として見ながらキメフォ(この言い方あんまり好きじゃないんだけどマシンナーズの事もあって仕方ない…w)の存在がそのままガジェット・機械全般のメタにも繋がる。
ただ逆に最近登場した新戦力《フォーミュラ・シンクロン》に吸い取られてしまう都合もあり、中々難しい立ち位置にある。
相手のデッキ次第ではエクストラ上限枚数の都合で投入されていないパターンも考えられ、その辺も読み合いもまた楽しい。
専用カードも多く原作からのファンデッキユーザーも多いのでこの解除は大いに賛成。


《ゴブリンゾンビ》
馬頭鬼・異次元からの埋葬っていう強力な相方を失った今じゃこの解除もファンデッキの促進にしかなりえないか。
光アンデはたまに一部の愛好者がいるからその手のユーザーからしたら喜ばれるのかもしれない。
制限リストは無駄に伸ばすものじゃないからこの手のカードはどんどん緩和して行くべき。


黄泉ガエル
イレカエル無き今ならこの解除も妥当か。
カエル帝が強化されるような事は無いだろうし(複数投入すれば初手率の利点と引き換えに事故も見える)、
仮にそれが強化に繋がったところで特に問題点があるとは思えない。
制限の理想形は「流行りを潰す」のではなく多様性を重視して「可能性を与える」事だと思う。
あまりにパワーが寄り過ぎて活路が経たれた時のみ前者を取るべき。


《ブラック・ローズ・ドラゴン》
デブリダンディ系のデッキワンチャンス?
ただ昨今優秀なシンクロモンスターが増えててどのデッキもエクストラ15枚枠がカツカツになってきていので、
同一モンスターを複数積むのは非常に難しい。
クイックダンディのようなデッキはドリル・ウォリアーを逃がしながらデブリ・ドラゴンを拾いつつ、
ローズでの一掃を繰り返して場を制圧する動きを狙って行けるものの、確定枠が多すぎてこのローズの複数枚がしんどいしんどい。
そういう都合を考えてみると今回の解除は時期的にも非常にいい味が出てきていると思う。構築センスと調整量が問われるナイス解除。


《団結の力》
ジワリジワリと緩和されて遂にこの位置。
装備カードには最強のサーチモンスター《パワー・ツール・ドラゴン》がいるので、2枚と3枚では天地の差がある。
仮に団結の力を軸とするデッキが組まれた際、デッキに残る枚数が2枚の場合、パワーツールを使うとその期待値は66.7%を上回ることはまず無く、
今回それが無くなったと考えると非常に有益。
ディフォーマーのような低攻撃力を大量展開しつつパワーツールを無理なく狙って行けるデッキでの活躍が望める。


《王宮のお触れ》
サイクロンの緩和に合わせてきた感じ。
実際このサイクロン緩和が非常に厳しく、前述したように永続や装備といった場に残る魔法罠は肩身が狭い。
このタイミングでの解除は十分にアリ。