ISD使用デッキ

モンスター(18)
1 ダーク・アームド・ドラゴン
1 冥府の使者ゴーズ
3 BF−暁のシロッコ
3 終末の騎士
3 ダーク・グレファー
1 カードガンナー
1 ネクロ・ガードナー
1 BF−疾風のゲイル
1 ゾンビキャリア
3 BF−大旆のヴァーユ


魔法(10)
3 強欲で謙虚な壺
2 サイクロン
1 死者蘇生
1 ブラック・ホール
1 増援
1 異次元からの埋葬
1 闇の誘惑


罠(12)
3 ゴッドバードアタック
3 次元幽閉
2 奈落の落とし穴
1 神の宣告
1 聖なるバリア−ミラーフォース−
1 魔のデッキ破壊ウイルス
1 異次元からの帰還


エクストラ:
1 キメラテック・フォートレス・ドラゴン
1 氷結界の龍 ブリューナク
1 ゴヨウ・ガーディアン
1 ブラック・ローズ・ドラゴン
1 スターダスト・ドラゴン
1 インフェルニティ・デス・ドラゴン
1 スクラップ・ドラゴン
1 ダークエンド・ドラゴン
1 氷結界の龍 トリシューラ
1 A・O・J ディサイシブ・アームズ
2 BF−アームズ・ウィング
2 BF−アーマード・ウィング
1 BF−孤高のシルバー・ウィンド


サイド:
2 サイバー・ドラゴン
1 霊滅術師 カイクウ
1 A・ジェネクス・クラッシャー
2 ドッペル・ゲンガー
3 D.D.クロウ
1 ハリケーン
2 天罰
1 王宮の弾圧
1 魔のデッキ破壊ウイルス
1 閃光を吸い込むマジック・ミラー

メインデッキ

クロウを止めました。
旋風がとにかく増えてきているのと、デブリダンディが減ってきている点を踏まえて。
また、何度も言っているようにデブリダンディはサイド後の魔デッキで圧倒的な有利をつける事ができるため、メインをある程度諦めても2本目以降の逆ストが十分現実的なんです。
ただし、今大会で出てきたteamTOKYOデザインの新型デブリダンディとはまだマッチングを経験していないので、そことの相性は保証できません。
使用者に話を伺ったところ墓地BFにはかなり有利に戦えるとのことでした。
このタイプが流行するようならまた構築に変化が求められるかもしれません。
とりあえず今は今大会に向けて行った変更点についての話をしようと思います。


まず、旋風BFと3本やるとどこかで《黒い旋風》絡みのぶん回りを見せつけられてしまうことが珍しくなく、そういった手の施し用の無いゲームを減らすためにもメインから意識を寄せておく必要がありました。
そこで導入されたプランが《サイクロン》と3枚の《次元幽閉》です。

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《サイクロン》は言わずもがな《黒い旋風》の展開を止めるのに大変効率的ですし、墓地BFの鍵となるシロッコやその他のアタッカーを安全に通す事が出来るため元々メイン採用しても全く問題の無いカードでしたが、環境初頭はクイックダンディやライトロードのような「ほとんど伏せてこないデッキ」が台頭していたのもあって採用を見送っていました。


墓地BFのテーマの一つに「腐りそうなカードは絶対に積んではいけない」というものがあります。
これはこのデッキの性質が一つ一つのアドバンテージを非常に重要視しているところから来ていて、発動不可能なカードは実質的なアドバンテージの損失に当たるので、ダムド・異埋・帰還のような超強力なパワーカードでもない限り、発動の機会を得られないかもしれないようなカードの採用は好ましくないんです。
《スターライト・ロード》や《我が身を盾に》のような「打てれば強い」カード群もこれに当たります。
ただ、前述したようにここ最近は再び旋風がシェアを広げつつあるので、少なくとも今回はメインの位置づけで問題ないと判断しました。


次に《次元幽閉》ですが、これは櫃型・罠型どちらにも刺さる万能なBFメタですので率先して採用して行く事にしました。理論上は何枚引いても困らないので強気の「3」です。
その理論についてですが、BFの構造上の特性に寄るところが大きく、結局のところBFの他に無い強みというのは《BF−極北のブリザード》に他ならず、攻防共々重要なポジションを担っています。
ここしばらく自分でも旋風BFを触ってみたところ、旋風サイドはこのブリザードに要所を委ねた戦術をとる事がほとんどで、蘇生先の下級を除外に追い込んでおく事でかなり展開を遅らせる事が出来ます。
実際こんな事は周知の事実で、少し前からメイン幽閉は当たり前のテクニックになっていますが、純粋な除去ゆえに無駄になりにくく、BFは積極的な攻撃をゲームメイクの起点としていくため、幽閉の投入は非常に有効です。
また櫃型にも刺さる万能のメタという部分に関して、「寒波やハリケーンの前では無力では無いのか」との指摘を受けそうですが、櫃型BFはあくまでパワーカードを率先して使っていく構築であってワンキルデッキではありません。
パーツが揃えば終わりと言ったような単純なゲームではないのに加え、率先してダムドを繰り出す事を目的としているのであれば下級の除外は尚更有効です。
今ならどんなデッキにでもこれさえ刺しておけばそこそこのゲーム内容を保証してくれると言っても過言ではないと思います。
墓地BFに関してもこれは例外ではありませんし、グレファー+アームズによる4000アタックを決めた返しのターン、相手の攻撃を奈落か幽閉でかわす事が出来れば最速ビートダウンを刻める可能性もあり、デッキ的な相性も良好です。


2枚のサイクロンと3枚の次元幽閉
デッキ枚数は変わらずの40枚で、新たに加えられたものがあれば当然取り除かれたものも存在します。
今回犠牲になったのは冒頭で述べたD.D.クロウ、それに王宮の弾圧・激流葬です。

王宮の弾圧はそれ1枚でゲームに勝つ事もある非常に決定力の高いカードで、墓地BFというデッキにもマッチしていて、これまで積極的な採用を試みていたのですが、カルートやゴッドバードアタックのような万能な対処方法を持つ旋風BF相手には十中八九サイドアウトするカードになっていて、今回のメタの対象は旋風BFに他なりませんでしたし、メインでの相性差を少しでも縮めるべくサイドに落とす事を決定しました。
デブリダンディ系への効果の高さは言わずもながですから、魔デッキと合わせてこれらはサイドボード後の逆スト要因です。
次に激流葬。

以前墓地BFのメカニズムを紹介した際、このデッキではアドバンテージを獲得できるカードの存在が非常に重要という事を述べました。
当然この激流葬もそういった可能性を秘めた大変魅力的なカードなのですが、テキストにある通り、このカードはフィールド上の全てのモンスターを破壊します。
当たり前の事ですがそれは自分のモンスターも例外ではありませんから、このカードの存在はある種自身の展開を抑制しているとも言えます。
今回の構築のテーマには《次元幽閉》が大きく関与しているため、今までの構築と比較すると割と積極的に仕掛ける場面も多く、このリストでは激流葬は機能しづらいのです。

エクストラデッキ

今回はアームズウィングを1枚トリシューラに変更しました。
先日の公認大会でトリシューラが無くて負けてしまった場面があったので、色々悩んだ結果ここを外す事に。
出番はほとんどありませんが、代わりを務めるカードが無いので数少ない状況といえども決定打になりえる1枚を優先する事にしました。
同じ理由でディサイシブアームズも外せない枠だと考えています。

サイドデッキ

メインデッキから落としてきたD.D.クロウはサイクロンと入れ替わる事でスペースを確保し、後は長い間使ってきて不要だと感じた部分を削って行きました。
まずロクに使う事もなく見掛け倒しだった《レインボー・ライフ》を全て撤廃。
代わりに採用したのは以下のカード群。


《霊滅術師 カイクウ》

これは今回のシークレットテクで、存在自体は割とメジャーで主に墓地BFのメタなんかに使われますが、僕はこれを旋風相手に積みます。
上で何度か挙げているように、旋風の返し手・攻め手はブリザードに依存しているところが強く、この奇襲で墓地の下級を取り除く事が出来れば突然の「詰み」が発生し得ます。
旋風BFのもう一つの切り札であるダムドから破壊効果を奪う役割もあるため《奈落の落とし穴》や《次元幽閉》でコンスタントに除去ができるようにもなるのもポイントです。
墓地BFから搭載すればクロウや隙間での除外も阻止でき、盤面に直接的な影響を及ぼさないため積み過ぎは危険ですが、非常にいい仕事をしてくれます。


《A・ジェネクス・クラッシャー》

採用率は低いカードですけど、テキストだけで見ると最強レベルの除去カードです。
墓地BFが苦手とする幽閉や隙間・予言なんかをバリバリと割って行く様は爽快です。
デッキの中の9割が闇属性で構成されているため効果の発動は積極的に狙えます。
またこれはつい最近気付いた事で所詮おまけ程度の知識なんですけど、《終末の騎士》と組み合わせる事でチェーン1にクラッシャー、チェーン2に終末という順番にチェーンブロックを組むと《神光の宣告者》を破壊できます。
他のメタカードに比べて非常に対処しづらい処理方法で、かつ守備力が2000もあるので割と強い部類の回答だと言えます。


《閃光を吸い込むマジック・ミラー》

これは先日も書いた通りあまりにライトロード系列のデッキが絶望的だったので採用しました。
1枚で最も効率の高いカードは何かとあれこれ探してみたんですけど、墓地が肥えなければどうという事もなかったので最終的にここに落ち着きました。
これも《神光の宣告者》のメタを兼ねる事が出来るので、《天罰》を1枚減らしてこちらにシフトさせた形です。
《天罰》は非常に強力なメタカードですが、いくらコストの豊富な墓地BFでも3枚は積み過ぎだと感じたのでこの変更は自分の中でも割と納得のいくものとなっています。




長くなりましたが以上です。
コメントでプレイングについての事がちょくちょくあったので返信のついでにその辺の事もまとめて次回の記事にしたいと思いますが、その前にこの前から続けているCSの総括を終わらせたいと思います。
それではまた明日〜♪